ちょっとチューンについてひとくさり

　チューンの順番ですが、地面に近いところから始めるのがよろしいかと。パワーを上げてもタイヤやシャーシがついてこなければなんにもなりません。

　さらに、チューンしたマシンを乗りこなすためにはポジションは重要なので、実はタイヤ、シャーシよりも先にいじっておくのが望ましいですね。というか、あのポジションで速く走ろうなんて思えません。この年になるとマシンに合わせるよりマシンを自分好みに変えてしまう方が楽なんで。

まずはバイク屋に聞け！

　いや、ダンディなリンクでも書いたんですがね、ネットでいきなり相談しちゃうまえに、自分で調べるのはもちろんですが、なじみのバイクやを持つのも大事ですよ。カスタムをするならなおさらです。

　一歩間違えれば他人もまきこむ事故を起こす危険もあるのです。だからこそ、初心者の方は特に、プロといっしょにマシンを作り上げていってほしいもの。

　私も偉そうなことを書いたりしてますが、今を去ること十数年前、原ちゃに乗り始めたころは「焼き付いたぁ」と言ってバイク屋に駆け込んで、結局プラグが死んでただけだったり、量販店で買ったオイルを持っていって「ＳＲＸに入れて」と頼んだら、それが2stオイルだったり、いろいろ恥をかきつつ、勉強させてもらいました。

ノーマルにもっと敬意を払うべし

　こんな私が言うのもなんですが。というかこんな私だから言えるのかな。ノーマル部品はすばらしいです。真っ先に替えられてしまうウィンカーやテールランプ。ご自分で替えられた方はよっくご存じだと思いますが、凄まじいまでの防震対策が施されています。ユーザーが玉切れに悩まなくていいように、そして十分安全に走れるように。これが20数年の重みなのかもしれません。

　フェンダーも見てみましょう。十分な剛性と実用性。そしてメッキの美しさ。バネ下を著しく重くしてはいますが、それがなんだというのでしょう。そもそもＳＲは乗る人をせかさない、ゆっくり走るのにちょうどいいように作ってあるのですから。

　キャブだって、マフラーだって、ノーマルのままなら１年を通して快適に乗ることができます。これって実はとんでもなく凄いことです。気温が10度から35度の間で変動しているとすれば、空気の量はほぼ10％変動するのに、それを許容してしまうセッティングなのですよ。

　最近免許をとってＳＲに乗り始める若い人たちの、ことによったらご両親がまだ知り合う前から作られているバイクです。そして１台のＳＲを完成させるために、信じられないほど多くの人が関わっています。私たちが簡単に交換してしまう部品でも、職人さんが一生懸命作っているはず（もちろんオートメーションで機械が作っているかもしれませんが、その製作機械でさえ、職人さんが作っています）。せめてパーツを交換するときには心の中で手を合わせましょう。

　神様（＝ＳＲに関わった多くの人たち）ごめんなさい。でも、ちょっとだけ（ことによったらすごく）あなたたちの作ってくれたＳＲは私の乗り方にあわないのです。

　あー、なんか言葉たらずなんですが、これだけのものがあの価格で手に入るということ、そしてノーマルＳＲでも与えてくれる喜びは無限にあるということ、そんなＳＲを作ってくれた多くの人たちに感謝したいということ。でもなー、それだけじゃなくてノーマルに手を入れてしまう喜びもあるんだよなあ。そもそも速いシングルをＳＲに求める私が悪いのかも。あれ？表題と結論がずれてる・・・。

ＧＰを見よう

　バイクに乗ってんだったらＧＰを見よう！８耐もおもしろいですが、あれは、まあお祭りなんで。せっかくＮＨＫがＢＳで基本的に生中継してくれてるし。いや、ちょっと心配になったんですよ。このままじり貧になって、いつか中継が終わるんじゃないかって。250ccなんて、日本人同士でチャンピオン争いしてるんだし。

　そりゃ、サッカーの中田も、野球のイチローもすごいだろうけどさ、たぶんヨーロッパ全域を対象にアンケートとったら、一番知られてる日本人はＧＰライダーじゃあないのかなあ。てなわけで、ＧＰを見ようキャンペーン開始します。いや、単に個人的にみんなに言って回るだけなんですが。